TOP「ふと思う」こと2022年、新年度に思うこと

2022年04月01日 金曜日 2022年、新年度に思うこと     ( 「ふと思う」こと )

新年度になりました。新中学1年生の募集人員も満席になり、中学部は大変にぎやかです。年度替わりの際は、2年生、3年生でも、初めて塾に通う中学生、他塾から来る中学生、また、他塾へ変わる中学生がいますが、今年度は1名、他塾へ変わる男子中学生がいました。彼は小学5年生から学灯舎に通っていましたが、中学1年生を終えるこの3月まで一貫して学力不振の状態でした。忘れ物が多く、筆記用具はほぼ毎回忘れていました。持って来た日もありますので、わざと忘れているわけではありません。彼が帰った後、彼の座席の周辺は食べこぼしたお菓子がいつも散乱していました。学習は遅々とし、1時間に数問しか当たれません。貸した傘もとうとう返さずじまいです。人一倍幼さがある、というのが私の彼に対する印象です。それでも、彼とはどこか深いところで繋がっているような思いがあり、それは「友情」に近いものだったように思います。彼は私に対して礼儀正しく、提出に切羽詰まった学校の宿題も、一緒に解いていく中で、ほのぼのとした達成感を共有し、彼なりの努力に私は拍手を送りました。3月半ばにお母様が彼と一緒におみえになり、3月いっぱいで退塾と決まりました。「学灯舎が大好きなんですが、学校のテストも悪くて…」とお母様。彼は座席に着き、お母様に背を向けていました。塾というものは常に選ばれる存在ですので、私どもはそのご意向に沿うことしかできませんが、結局、それは私に対するクレームに他なりません。学力不振を私のせいにしたいご父兄がいらっしゃるのなら、私のせいにしていただいても私は構いません。ただ、冷静に考えますと、それは滑稽なお話です。もちろん、親御さんのせいでもありません。現時点において、学力不振の彼がいるという現象があるだけです。彼はいま、幼さを残し、情緒をはぐくんでいる途上にいるだけなのです。精神年齢が学習内容と合致する日が必ず訪れます。その時期を待つことも、中学生の成長を見守る立場にある者には必要です。親御さんの判断は何も間違っていませんし、新天地で新たに努力することは素晴らしいことです。ただ、環境を変えただけで、彼のありのままの姿を理解できる大人がもしいなかったら、私は本当に残念に思います。この思いが杞憂であることを願うばかりです。

主幹・後藤雄二

担 当

中学生 

教 科

国英数理社および実技4科

自己紹介

創設者・山口哲明先生のもとで、効果的な指導法を修得し、今年で40年めになりました。テスト対策を含めた9科目すべてを担当しています。中学生のみなさん、一緒にじっくりと学んでいきましょう!

 

 

学灯舎

電 話

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